4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)
杉山 茂樹
光文社
売り上げランキング: 6612


早速ウイイレで3-3-3-1採用した! めっちゃ強い!(本書で何を学んだんですか)


近年のサッカーを例に挙げながら、「サッカーは戦術でするもの」という言論をうまく補強してたと思う。実際、これを一冊読むことで、サッカーの見方が広がった。基礎的なサッカーの戦術論を理解する上でとてもよい一冊だと思う。
サッカー好きな方にぜひ。


ただ、内容が「サイド論」を主としていたため、それ以外をオッカムオッカムしたんだろうけど、やっぱり読んでて「おお、そういうことなのか。それじゃそれは……あれ?」と感じてしまうような、「この流れなら触れて欲しいなー」という部分もあった。

  • 中盤の三人の構成が、△と▽では何が違うのか
  • ワントップか、ツートップか(攻撃と守備の境がない、という部分を鑑みても)

とか。
「サイドは分かった! それじゃ、センターラインはどうなんだろ?」という疑問が湧いてきたってことですわ。疑問が湧いて、読者に考えさせたり、一層戦術の世界にのめり込ませたり……ということならやられた! って感じだけど!


それにしても、前提を飲み込めば、ブラジル型4-2-2-2、欧州型3-4-1-2による日本の失敗とか、アウベスのロニー封じとかめっちゃ「ほっほう!」だった。特にアーセナルを破ったPSVの変則4-3-1-2とか、もうね。