シャイニング・ウィンド -アナザーリンク- 鬼封じの剣士






ただのんべんだらりと学園ライクなきゅんきゅいノベルスになるかなーとか油断してたら、のっけからモンスタが出てきておやおや心剣もないのにどうするのだねとか不安になった。不安は的中した。(


ただ、最近「学園モノ」がちょっとキッツいなーと避けてたせいか、ちょっと久しぶりなので割と読めた。いや、学園モノでなく原作モノではあるんですが。
プロットとしてはよくある「世界を変えるか自分を変えるか」の話。対比はよく効いてたけど、結局久瀬さんの「線を引くか踏み込むか」の物語にはなるんだけれど。でもつまるところそれはさ、ミナミナ独善的ってことでもあっちゃうよ。


それはともあれ、原作モノとしての評価も。
原作をやってなくとも、あまりかかわりがないから問題なく読めるだろうなーと思いつつ、いやでもこれ原作やってないと美男美女すぎてキッツいかぁーきっちぃだろうなーとすぐさま自己批判気味に思い直したり。
本編の補完的な意味合いはほとんど表出してはいなかったと感じていたんだけれど、やってた人は読んどいても楽しいんじゃないかな。クレハを「彼女の周りだけ、重力が軽そうな、そんな軽やかさがある」って表現したのは綺麗だなーと思った。


でまぁあと、地の文に「!」を使うのは斬新ダナー(:∀:)というのと(「次の瞬間、彼は左バッターだった」とかも怪しい)、できれば表紙だけじゃなくて挿絵もTONYでお願いします(;´Д`)(TONYさんって挿絵の仕事はやらないのかなー)


なにげに刊行してるらしいエンディアス版前日談の方もちょっと読みたくなった。んが、クララクランしか出てこないっぽい? ティアーズの方はやっていないので、あやちーだけだとちょっと動機付けが薄いなー。まぁ、見かけたらぱらぱらしてみる。


今回の経験値
◇うりざね顔 - 今はほとんど使われない、ほっそりした女性の顔を誉めそやすことば。
ジュラルミン - 合金
◇ちゃんぽん - 混ぜたもの。酒の席のちゃんぽんを応用するところに頭が回らなかったー
◇払暁 - 夜明け。明け方。確かに暁を払うだもんなぁ。応用するところに頭が(ry